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東海愛知新聞

1階に外来部門を集約

藤田学園 岡崎医療センターのフロア概要を発表

学校法人藤田学園(豊明市)は、岡崎市針崎町で今年5月に着工し、2年後の2020年4月の開院を目指す総合病院「藤田保健衛生大学岡崎医療センター」を構成するフロアの概要を明らかにした。(今井亮)

1階(外来・検査)は、救急外来や内科・外科外来、悪性腫瘍治療の放射線機器「リニアック」を導入する放射線治療、画像診断エリア(MRI=磁気共鳴画像装置、CT=コンピューター断層撮影=スキャン)、入退院説明を行う「入退院センター」、紹介状をやり取りする「地域連携室」などの外来部門を集約。建物内の上下階移動でかかる患者の体力的な負担の軽減を図る。

3階(手術・集中治療)はロボット支援手術システム「ダビンチ」を備える手術室や集中治療室(ICU)のほか、高度治療室(HCU)、脳卒中集中治療室(SCU)が併設される。救急外来で運ばれた重症者の緊急手術に対応するため、1階と3階は直通エレベーターでつながる。

病室がある4〜7階(病棟)の各フロアはスタッフステーションを中心に3方向に延びる最短の動線設計で、緊急事態への対応に要する時間の短縮を図る。2階(供給・事務)はリハビリテーションや講堂、食堂などが入る。

岡崎医療センターは敷地約3万平方メートルに建設される地上8階(病棟は7階まで)の鉄骨造りで、免震構造を導入する。延べ床面積は約3万7700平方メートル。1年前に明らかにされた22の診療科と400床の一般病床を設ける。来院者用の駐車場は488台。

藤田学園岡崎病院準備室によると、5月12日に工事の安全祈願祭が行われ、建設期間は同月から20年1月までを予定している。総事業費は約200億円。整備に当たり、西三河南部東医療圏の岡崎、幸田両市町は財政支援として50億円を上限に負担する。

同室の担当者は「患者目線の利便性に優れた設計で、西三河南部東医療圏に大学病院ならではの最先端高度医療を提供したい」としている。

22の診療科は次の通り(一部診療科は入院患者のみ)。

救急科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、内科、放射線科、外科、胸部外科、脳神経外科、整形外科、婦人科、泌尿器科、小児科、皮膚科、腫瘍内科、眼科、耳鼻いんこう科、リハビリテーション科、精神科、歯科、麻酔科、病理診断科

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