子育ての回答AIで
岡崎市 来月31日まで実証実験
岡崎市は3月31日まで、問い合わせが多い子育てに関する質問に人工知能(AI)が答えるサービスを試行している。市の全庁ネットワークの運用管理などを請け負っている市内の業者との共同。
サービスはホームページ内の特設ページに開設した。質問の言語や文法、文脈を理解し、組み立てた仮説に基づいて質問内容を判断するIBM社製のAI「ワトソン」が、市のホームページキャラクター「おかざキング」としてチャット形式で回答する。希望しない場合は、従来通り担当部署で相談を受け付ける。
サービスの利用者にはアンケートを募り、回答者の中から抽選で100人に桜のデザインのシティプロモーションピンバッジをプレゼントする。
広報課によると、問い合わせの対応業務にAIを活用した実験は全国の自治体に広がりつつあり、近隣では豊橋市や豊田市が先行している。岡崎市の実験は業者側の提案で、システムのモニターとなっている市が負担する事業費はゼロという。
担当者は「多岐にわたる問い合わせに対応するためには、職員個々の知識や経験を要するのが実情。この対応業務をシステム化する実験で、的確な市民サービスの向上につながるかどうかを見極めたい」としている。(今井亮)