県立岡崎商業高校で11日、全校生徒の自転車の施錠状況を確認する「自転車防犯診断」が行われた。課題研究「防活（防犯活動）」に取り組んでいる総合ビジネス科の3年20人が参加し、自転車で通学する生徒の防犯意識の実態を調査し、啓発に役立てた。年末の安全なまちづくり運動（20日まで）の一環。（大山智也）

岡崎署協力の下、生徒らは同校敷地内の駐輪場3カ所で調査を実施。車体の前後を確認し、施錠されているか、施錠後に鍵を取り忘れていないか、ツーロックを実践しているかなど複数の項目について数字をまとめた。

調査の結果、この日駐輪場にあった715台のうち595台が施錠され、145台はツーロックだったことが判明。一方で、無施錠が120台だった。

調査結果について、参加した生徒らは「学年が上がるにつれて施錠率が低下している」「1年生はツーロックの自転車も多かった」と評価。署員による講評では、無施錠の自転車が目立っていたことなどを指摘したほか、校内や自宅、外出先を問わず常に鍵を掛けるよう習慣付けることが防犯につながるとして、注意を呼び掛けた。