愛知県は5日、幸田町で14日に遠隔型自動運転システムの公道実証実験を行うと発表した。運転席にドライバーが乗車しない自動運転レベル4（高度運転自動化）相当の実験を公道で行うのは全国で初めて。

実験では、高精度三次元地図とレーザーを使った測距機器で位置や障害物を感知しながら自動走行する実験用車両を、町道と県道を通る約700メートルの周回コースにおいて時速15キロ以下で走らせる。町民会館内に設置した遠隔操作拠点で車両の様子を監視。衝突などの危険を察知した場合は緊急停止させる。

実験は、県や高精度三次元地図を作成したアイサンテクノロジー、自動運転技術開発のティアフォーなどが主体となって行う。

愛知県では今年度、同町を含む10市町で自動運転実証実験を実施。このうち、遠隔操作の自動運転システムを使った実験は5市町、公道で実施されるのは同町を含む3市町だという。

実験は午前9時〜午後4時ごろまで。雨天中止。