「KiTARA」オープン
名鉄豊田市駅前 初のシネコンや飲食店など
名鉄豊田市駅東側で建設が進められてきた再開発ビル「KiTARA」(同市喜多町)が25日、グランドオープンを迎えた。オープンの瞬間を見届けようと多くの市民らが詰め掛け、駅前中心市街地を象徴する新たな交流拠点の誕生を祝福した。(大山智也)
午前9時30分から行われたオープン記念式には、駅前の再開発を主導した「豊田喜多町開発」(河木照雄代表取締役)などの関係者らが出席。河木さんは「この施設が素晴らしいものになるよう、これまで以上の支援と理解をお願いしたい」とあいさつ。テープカットを終えると、市民らから大きな拍手が送られた。
同ビルは商業・業務棟(ブルー棟、地上8階地下2階)、高齢者福祉棟(グリーン棟、同)、住宅棟(オレンジ棟、地上26階地下2階)の3棟で構成された複合ビル。各棟の地上1、2階部には飲食店や金融機関などのテナントが入居しており、ブルー棟の5〜7階には市内初のシネマコンプレックス(シネコン)が設けられた。
また同日、シネコンのこけら落としとして、黒土三男監督による同市を舞台とした映画「星めぐりの町」の完成披露上映会も開かれた。上映に合わせてレッドカーペットと舞台あいさつがあり、同ビル前で行われたレッドカーペットには黒土監督のほか、小林稔侍さん、高島礼子さん、壇蜜さん、神戸浩さんら出演者が登場。黒土監督はあいさつの中で「また、豊田で映画を作るぞ」と宣言するなど次回作に前向きな姿勢を示し、会場を沸かせた。