「連覇に安堵感」
愛産大三河高校2年の戸松君 アーチェリー高校総体でV
愛知産業大学三河高校2年の戸松大輔君が、8月9〜12日に宮城県で開かれた「全国高等学校総合体育大会アーチェリー競技大会」(男子個人)で連覇を果たした。来年に見据える3連覇をはじめ、高校卒業後の進路選択を熟慮した上で、20歳で迎える3年後の東京五輪への出場を視野に入れる。(今井亮)
予選では720点満点中、665点を記録し、大会新記録を樹立。予選の上位64人が進出する決勝トーナメントでは、苦戦を強いられた2回戦と準決勝の対戦相手と高得点を重ねる競り合いを乗り切った。
戸松君は、兄の影響で岡崎市藤川小5年の時にアーチェリーを始めた。三河高アーチェリー部の杉浦直人顧問によると、長く力強い腕で引いた弓から放たれる戸松君の矢は、的に届くまで風に流されないのが強みという。
戸松君は5日、岡崎市役所を訪れ、内田康宏市長に連覇を報告。「連覇に対する周囲の期待や『追われる立場』というプレッシャーもあったが、自らを信じて矢を放った。連覇については喜び以上に安堵感が強かった」と振り返った。
また「矢を放つタイミングやフォームを安定させ、連覇で得た『勝ち』のイメージを保ちながら、来年に臨みたい」と決意を新たにした。