岡崎市矢作北中学校女子ソフトボール部が「第39回全国中学校ソフトボール大会」(17〜20日、鹿児島県日置市)に初出場する。入学後に競技を始めた選手が多いのがチームの特徴。大舞台を目前に練習にも熱が入っている。(竹内雅紀)
1〜3年生の部員は44人。レギュラー10人(守備専用と打撃専用がいるため)中7人が入学後にソフトボールを始めた。小学校時代はバスケットボールやバレーボールに打ち込んでいた選手が多く、基礎体力はあったが経験不足は実戦で補うしかなかった。
昨年夏の新チーム結成後、通算の試合数(練習試合も含む)は140を超える。監督2年目の稲垣綾子教諭は「これまで積んできたものが形になった。敗戦を糧に選手たちは成長している。全国でもいつも通りのプレーを期待している」と評価する。
昨年秋は岡崎市新人戦で優勝したが西三河大会で敗退。今年春は県大会で敗れた。しかし、夏に実力が開花。市総合体育大会(総体)、市長杯、西三河大会、県大会と全て優勝。8、9日に浜松市で行われた東海大会では浜北北部中に敗れて準優勝だったが、初の全国大会の切符を手中に収めた。
チームの売りは堅守と切れ目ない打線。本村優里投手(3年)は直球を武器に制球力が良く、四番も務める投打の中心。守備は主将の熊谷愛里捕手(同)や、守備範囲が広く強肩の鈴木李佳遊撃手(同)らが引っ張る。打線は次につなぐ打撃を意識し、どの打順からでも得点に結び付けることができる。大会までに高校生らとも練習試合を行い、試合勘を鍛えている。
初戦の相手は花泉中(岩手県)。5回勝てば頂点に立つ。熊谷主将は「努力してつかんだチャンスなので全国制覇したい。また、全員が楽しんでプレーしたい」と意気込みを語る。
全国大会の登録選手は次の皆さん。