岡崎市は21日、平成28年度の決算を発表した。一般会計は歳入1,253億2,000万円に対して歳出1,204億9,000万円で、翌年度への繰越事業財源9億4,000万円を差し引いた純剰余金は前年度比18.5%減の38億9,000万円。このうち20億円を財政調整基金に積み立て、残額を今年度の補正予算財源に充てる。(今井亮)
歳入の柱となる市税は、市民税が前年度比0.7%増の310億4,000万円。個人市民税が給与所得やボーナスの増加などで2.2%増の264億9,000万円となった一方、法人市民税は6.9%減の45億6,000万円と法人税率引き下げなどの影響が表れた。固定資産税は企業の設備投資などが増え、3.4%増の264四億3,000万円だった。
歳出は中央、八帖両クリーンセンターの保守点検委託料、新斎場維持管理・運営委託料の増加などで、物件費が5.5%増の200億8,000万円。障害福祉サービスや障害児通所給付の費用が増加し、扶助費は4.5%増の276億8,000万円となった。
特別会計(11会計)は歳入651億4,000万円に対し、歳出642億2,000万円を差し引いた純剰余金が、1.8%増の9億2,000万円。
企業会計の病院事業は、不足している看護師の増員に伴う人件費や救命救急センター棟整備と医療機器の購入などで増加した支出が、入院収益などで増加した収入を上回ったため、3億6,000万円の純損失となった。水道事業の収支は17億4,000万円、下水道事業の収支は3億8,000万円の純利益。