東海愛知新聞バックナンバー

 6月29日【木】

未来につなぐ魅力

岡崎 市制100周年記念誌が完成

岡崎市は、昨年迎えた市制施行100周年の記念誌を1000部作った。市制施行70周年から10年置きに同市が制作している記念誌だが、今回は100周年の節目を記念し、記念映像が収録されたDVD付きの2冊1組を、夜空を染める打ち上げ花火が飾るケースに収めた特別仕様になっている。7月4日までに市内の小中学校や関係自治体などに配布する。(今井亮)

平成27年4月から今年6月まで2年余りをかけて、広報課が編集作業を進めてきた。2冊は、「100年のあゆみ」と「新たな100年に向けて」。「100年のあゆみ」は市が所有する記録写真300枚を掲載し、大正5(1916)年の市制施行から100年間の歴史をはじめ、プレ事業の家康公400年祭(27年1月1日〜12月31日)を含めた市制施行100周年記念事業などの記録をまとめた。

付録のDVDは100周年記念事業の盛り上がりを伝える実際の映像が収録され、同市出身の音楽アーティストの楽曲などをBGMに100周年を迎えた昨年の岡崎の風景が映し出される。

「新たな100年に向けて」は、城郭研究の第一人者で広島大学大学院の三浦正幸教授による岡崎城の解説や、自然科学研究機構基礎生物学研究所(同市明大寺)に勤務していたノーベル医学生理学賞受賞者の大隅良典さん=東京工業大学栄誉教授=へのインタビューなどを掲載している。

またスポーツ・芸能分野で同市にゆかりのある著名人がメッセージを寄せているほか、さまざまな文化財や伝統産業などを紹介している。

記念誌はA4判フルカラー、2冊で計156ページ。7月3日から、市立中央、額田両図書館、支所の図書コーナー、市役所西庁舎1階の市政情報コーナー、広報課で閲覧でき、中央図書館では付録のDVDが鑑賞できる。非売品だが、「おかざき応援寄付金」(ふるさと納税)の返礼品に加えられる(3日から)。500部を用意し、なくなり次第終了。増刷はしない。

同課は「市民に岡崎の魅力を再認識していただき、未来に継承していける記念誌にしたい」としている。