三河の水源地保全のため岡崎市額田地域の山林を自然林に戻す「天使の森プロジェクト」を行うNPO法人アースワーカーエナジー(小原淳理事長)は27日、同市東河原町の山林でボランティア清掃(下草刈り)を実施した。
市内の男女35人が参加。プロジェクトでは、平成27年から毎年秋にドングリの苗を植樹するほか、春には苗の成長を妨げる下草を刈っている。下草刈りは、これまで関係者のみで行っていたが、今回からプロジェクトに賛同する市民らも参加できるイベントに拡充した。
参加者は、植樹した苗木がある森の頂上に当たる標高530メートル付近で約2時間、鍬や鎌を使って黙々と草を刈った。頂上付近は心地良い風が吹いており、きれいになった場所を見て笑みをこぼす人もいた。また、三河湾や渥美半島が一望できる眺めにも多くの人が見とれていた。
小原理事長は「目立たない地味な作業こそ大事。水質良化、保水力向上にもつながる。将来的には環境学習ができる場所になればと思う」と話した。
同プロジェクトは24年にスタート。敷地面積13.5ヘクタールのうち4ヘクタールを人工林にする予定。昨年までに約3000本のドングリの苗を植樹している。(竹内雅紀)