岡崎市の春を彩る桜まつりのメーン行事「家康行列」が9日、同市の中心市街地で行われ、特別出演した俳優・武道家の藤岡弘、さんが演じる本多忠勝を含めた行列が、沿道の40万人(主催者発表)を沸かせた。
伊賀八幡宮で行われた出陣式で、藤岡さんは「NHK大河ドラマ『真田丸』に引き続き、本多忠勝公の由緒ある生誕地で演じさせていただくことに運命的なものを感じる」とあいさつ。「忠勝公は戦国最強の武力を誇る武将というだけではなく、人を思いやり、慈しみ、包み込むような愛を持った人物だったと思う。偉大な忠勝公に全力でなりきりたい」と語った。
この後、行列は同八幡宮を出発。乙川河川敷までの約3.5キロを練り歩いた。大河ドラマで着用していた甲冑と陣羽織の勇猛な姿の藤岡さんに、沿道からは声援が飛んだ。
行列到着後の河川敷では、徳川家康率いる東軍と石田三成率いる西軍が激突した「関ヶ原の戦い」を再現した戦国模擬合戦が繰り広げられた。(今井亮)