JR岡崎駅東の岡崎市有地(1万1000平方メートル)で27日、この市有地の一部を借りて民間事業者が整備する複合施設の地鎮祭が行われ、今年12月の営業開始を目指して着工した。
地鎮祭には、施設を整備する「アイ・ケイ・ケイ」(佐賀県伊万里市)と「蔦井」(名古屋市西区)で構成する事業グループ、内田康宏市長ら市有地を貸し出した同市、同駅前の事業者組織、学区総代会、同駅などの関係者50人が出席。鎌や鍬入れなどで工事の安全を祈願した。
工事はアイ・ケイ・ケイが107席のレストラン、48席のカフェ、最大で310人収容可能なコンベンションホール、ホテル(オーベルジュ)などが入る誘導(商業)施設と施設利用者専用・パークアンドライド駐車場を担当。蔦井は鉄骨2階建ての駐輪場を整備する。駐車場と駐輪場はともに有料。
12月の営業開始に先立ち、7月に駐輪場が利用できるようになる。一方、市は営業開始後の来年3月までに敷地内に公園を整備する予定。
アイ・ケイ・ケイは同日、「小中学生の読書活動に役立ててほしい」と、市に図書(200万円相当)を寄贈した。
同社の金子和斗志代表取締役は「地域の宝である子どもの成長の糧になり、夢と希望をかなえて岡崎市のために努力・精進するような人になってほしい」と話した。(今井亮)