全国各地で高齢者ドライバーの交通事故が多発する中で岡崎署は29日、岡崎市不吹町の岡崎自動車学校でドライブレコーダーを使った運転診断講座「ドラレ講座」を開いた。
同市緑丘学区老人クラブ連合会(鷲山幸男会長)の会員13人が参加。8人の男女がドライブレコーダーを装着した教習者に乗り、校内のコースを1周した。その後、ドライブレコーダーの映像を上映し、各自の運転の様子を確認。同署の大野正弘交通課長が個別指導した。停止線を越える場面や、車庫入れ、車線変更などが思い通りにいかない場面も見られた。大野課長は「昔と比べて視野が狭くなっており、判断力も鈍っている。特に複合動作は加齢により不得意になっているので、とにかく慌てないことが大事。落ち着いた運転を」と説いた。
参加者の中で最高齢の山崎弘さん(89)は「病院に行くのに車は必要だが、家族からは運転をやめるように言われている。次回の車検、免許更新時は考え時かも」と話していた。
同署管内(岡崎市、幸田町)の交通事故死者は28日現在で12人。うち65歳以上の高齢者は4人。(竹内雅紀)