徳川家康が好んだとされる鷹狩りに触れてもらう岡崎市制施行100周年記念イベント「家康公がこよなく愛した鷹狩り」が12月4日、岡崎公園で開かれる。多目的広場では家康に仕えた幕府鷹匠の流れをくむ諏訪流放鷹術の鷹匠らが調教術を実演。巽閣では静岡文化芸術大学の二本松康宏教授(49)=伝承文学=が、「家康公と天下の鷹狩り」と題して家康の愛好ぶりについて講演する。
流派前家元の田籠善次郎さん(69)と現家元の大塚紀子さん(45)、二本松教授は22日、雄のオオタカ2羽を連れて内田康宏市長を訪れ、イベントをPR。内田市長もシカの皮革でできた餌掛を付けてタカを腕の上に乗せた。
二本松教授によると、当時は天皇の許可を要した鷹狩り。家康は将軍となったことで権限を得て鷹狩りをたしなむようになった。「それまでは一種のレジャーだった鷹狩りが、家康にとって権威の象徴へと意識が移り変わっていった」と話す。
鷹狩りの実演では鷹匠ら8人が20〜50メートルの距離でタカを行き来させたり、木に止まらせたりする。時間は午前10時〜正午。見学自由。
講演会は定員50人。申し込みは、はがきに住所、氏名、電話番号を記入し、〒430-8533、浜松市中区中央2-1-1、静岡文化芸術大学地域連携室へ。(今井亮)