東海愛知新聞バックナンバー

 11月12日【土】

1人と1団体を表彰

岡崎 きょう教育文化賞授賞式

岡崎市の教育、文化振興に寄与した個人と団体を表彰する「第44回教育文化賞」(市、市教育委員会、岡崎竜城ライオンズクラブ共催)の授賞式がきょう12日、市総合学習センターで行われる。推薦・申請のあった11人、24団体の中から、個人の部は本多八郎さん、団体の部は岡崎ゲンジボタル河合保存会(鈴木清美会長、会員522人)に決まった。(今井亮)

受賞者の講評は次の通り。

【個人】本多八郎さん(お米づくりを通した学校教育への貢献)

平成2年度に始まった三島小学校2年生の田植え見学の受け入れを機に、11年度から同校の「お米づくり」の外部講師を務めている。

当初は田植え用の苗を提供しながら、苗の育成とバケツ栽培を指導。その後、2年生の生活科「自分たちの力でお米づくりをしよう」の活動で、育苗、田植え、稲刈り、脱穀、籾摺り、精米の過程で指導・助言を行っている。子どもからは「八郎名人」と親しまれ、地域との関わりを深める同校の教育活動を支える。「お米づくり」を通した体験活動は、子どもの豊かな心を醸成させ、学校教育に多大な貢献をしている。

【団体】岡崎ゲンジボタル河合保存会(ゲンジボタルの保護・育成活動の推進)

昭和42(1967)年度に保存会を結成し、50年間にわたってゲンジボタルの保護・育成に継続。47年度に指定された河合地区の国指定天然記念物「岡崎ゲンジボタル発生地」の環境保護にも取り組んでいる。今年度は会員522人、37の団体や事業所などの賛助会員を数え、同地区の地域住民の協力を得て活動している。

ゲンジボタルの幼虫放流のほか、平成9年度から実施している飛翔調査では現在、地区内20カ所を5月下旬から1カ月間調査。近年は休耕田の水張りや林地の間伐など里山環境の保護活動、市内4小中学校が参加する「河合ホタルサミット」も支援している。こうした長年の活動は同市の貴重な自然の財産を守り、未来に残すために意義深く、今後の活動が期待される。