世界中に生息する昆虫の標本を集めた「おかざき大昆虫展」が、岡崎市樫山町の森の総合駅で31日まで開かれている。夏休みを利用して県内外から訪れる子どもらは、国内で見ることができない昆虫の数々に目を輝かせている。
9年前から毎年開かれており、市内の研究家が世界中で採集した昆虫の標本を展示。今年は子どもに人気の「甲虫」に焦点を当て、南米、マレー半島、ボルネオ半島、タイに生息するカブトムシやクワガタムシなど約800匹が並ぶ。
カブトムシは、世界最大のヘラクレスオオカブトや世界最強とされるコーカサスオオカブトをはじめ、ネプチューンオオカブト、短い角のアトラスオオカブト、ゾウのような体色をしたゾウカブト、長い前足を持つノコギリタテツノカブトムシなど大きさや形状が特徴的な品種が並ぶ。
甲虫類のほか、アフリカ、マレーシア、東南アジアのチョウ、ガ、体長30センチ級のナナフシといった変わった昆虫の標本もある。品種によっては国内の一般的な昆虫では考えられない程の大きさを誇る昆虫もおり、訪れた親子は驚きを隠せずにいた。
カブトムシやクワガタムシが好きな3歳の息子と訪れた男性は「(大きな昆虫に)びっくり。これほど巨大な昆虫が自宅の台所に現れたら嫌ですね」と苦笑いしていた。
木の枝や落ち葉の中から昆虫の擬態を探したり、昆虫の名称を当てたりするクイズコーナーもある。
同展は午前8時30分〜午後5時15分。月曜日休館。入場無料。問い合わせは、森の総合駅(82―2511)へ。(今井亮)