東海愛知新聞バックナンバー

 6月26日【日】

天然記念物に指定

30日付 岡崎市の北山湿地

岡崎市教育委員会は30日付で、市の中南部に位置し、標高約200mの丘陵地に囲まれる市内最大の湿地群「北山湿地」(池金町)を、市天然記念物に指定する。

市教委は指定理由について、「学術的にも価値のある絶滅危惧種の植物や動物が多数生育・生息している貴重な湿地」としている。

同湿地は天然林と大小10カ所以上の湿地で構成。一帯が岩盤を基盤していることから、水の浸透が少ないことで、良好な状態の湿地が保たれている。

湿地部分の約10hαを含む面積約26.6hαには、オオミズゴケ、ヒナノシャクジョウ、ムラサキミミカキクサ、ハッチョウトンボ、ヒメタイコウチ、ギフチョウなど、湿地を代表する貴重種が確認されている。

社会教育課は8月2日、同湿地で「新指定天然記念物『北山湿地』」と題した見学会を開く。当日は文化財保護審議会委員の説明がある。参加申し込み方法は市政だより7月1日号に掲載する。

今回の指定で市内の指定・登録文化財は341件になる。天然記念物では32件目。