東海愛知新聞バックナンバー

 6月24日【金】

3カ所の機関集約

仮称額田センター着工へ

岡崎市は23日、樫山町の同じ敷地内に点在し、いずれも築35年以上の額田支所、市立額田図書館、森の総合駅を集約する「(仮称)額田センター」の概要を発表した。今年10月から来年12月まで整備し、平成30年4月の開所を目指す。(今井亮)

市の実施設計によると、額田センターは鉄筋コンクリート2階建ての「行政棟」(延べ床面積1146m2)と、一部木造の鉄筋コンクリート平屋の「市民交流棟」(同829m2)の2棟で構成。敷地の西側に位置し、今年3月に取り壊された旧額田支所の跡地に新設する。

各施設の集約に伴い、行政棟には1階にこれまでなかった防災活動室や防災倉庫を備え、防災拠点としての機能を持たせる。2階は市林務課、道路維持課額田地区班、社会福祉協議会額田支所、シルバー人材センター額田支所が入る。

一方、市民交流棟には、地元産材のヒノキを多用した図書室、森の駅コーナー、敷地内のぬかた会館から機能を移す集会室、研修室、和室が設けられる。ぬかた会館は耐震基準を満たし、「活用したい」という地元の要望などもあることから残る。

駐車場は開所後に旧施設を取り壊して118台分を整備。またコミュニティーバスなどが転回できるロータリーが設けられる。総事業費は約13億円。

額田支所によると、現在の各施設の年間利用状況は、ぬかた会館の利用者が1万3000人、図書館の貸し出しが約3900冊、森の総合駅の来場者が7500人。額田センター開所後は「年間で1〜2割の利用増を期待したい」としている。

問い合わせは、同課(23―6100)へ。