東海愛知新聞バックナンバー

 5月27日【金】

あま〜い

幸田で温室モモの出荷始まる

幸田町内で温室モモの収穫が始まった。同町もも部会(田境義弘部会長)の3人が育てており、生産面積は7000平方メートル。今年は昨年より多い8トンを出荷する予定だ。

■糖度は13度

温室モモは、露地モモと比べて1カ月ほど早く収穫できる。また、雨の影響を受けにくく、少ない水分で甘味が凝縮される。今年は、暖冬の影響で開花が1週間ほど遅れたが、開花後の天候に恵まれ昨年より収穫時期が若干早まった。初出荷は18日。糖度は平均して13度ほどだという。

同町須美の平岩正己さんの温室では、約1900平方メートルで白桃の「希望」「日川白鳳」の2品種計約50本を育てている。26日には平岩さんと家族が日川白鳳を収穫。薄いピンク色になった柔らかい身を傷つけないよう丁寧に1つずつもぎ取っていった。

平岩さんは「暖冬の影響が心配だったが、無事に実がなってよかった。色付きは薄いが昨年と変わらないくらいの甘い味になった」と話した。

収穫は6月中旬まで行われる。最盛期は同月5日ごろからの見通し。名古屋市や豊田市の青果市場に出荷され、東海地方に流通する。町内では、大草のJAあいち三河幸田憩の農園で販売される。(横田沙貴)