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 4月6日【水】

岡崎葵雅楽団 発足

来年2月の市制100周年記念音楽祭へ

岡崎市制施行100周年を記念し、同市矢作北小学校の児童や卒業生らがこのほど、雅楽団「岡崎葵雅楽団」を結成した。

矢作北学区を中心に、岡崎に根付く伝統芸能・雅楽を伝承するとともに、市内外へ広めることを目的として、元矢作北小校長の夏目恒男代表が発案。来年2月19日に開催予定の市制100周年記念音楽祭への出演を目指すほか、雅楽以外の楽曲も和楽器で演奏するなど幅広い活動も視野に入れる。

メンバーは、応募のあった小学4年から40代までの男女24人。雅楽部のある同校の児童や卒業生が中心だが、未経験者もいる。同部立ち上げ時(平成3年。当時は雅楽クラブ)のメンバーも名乗りを上げた。

同市舳越町の舳越公民館で3月24日、発足式と初練習が行われた。夏目代表は、雅楽団結成の狙いを話し、「岡崎を代表する雅楽団になれるように成長していきましょう」とあいさつ。式後は、学区内を中心に活動する雅楽団「長瀬楽人会」(上原久会長)のメンバーから指導を受け、初心者向けの楽曲「越天楽」に挑戦した。

現役雅楽部の児童は手慣れた様子で(しょう)篳篥(ひちりき)竜笛(りゅうてき)といった和楽器を扱った。一方、卒業生らは楽器の感触を確かめるように、慎重に和楽器を扱っていた。

現在中学校で音楽を教える卒業生の中熊麻由さんは元雅楽部長。「笙を触ったのは17年ぶりだが、部長時代の楽しかった思い出がよみがえってきた。早くいろいろな曲が吹けるようになりたい」と話していた。(横田沙貴)