気軽に、賢くバーベキュー(BBQ)を楽しむ「スマートバーベキュー」の普及活動に取り組んでいる日本バーベキュー協会(下城民夫会長)提唱の「バーベキュー検定」が26日、岡崎市内で初めて行われた。同協会、東海スマートバーベキュー協会主催。
同検定は、欧米に比べて浸透の浅いBBQ文化の国内での普及に向け、普及を担うプロフェッショナルの育成を目的に設けられた検定制度。座学、実技演習、筆記試験で構成され、BBQ文化の基本から、炭の用意、具材の焼き方、効率的な後片付け方法といった具体的な技術までを学ぶ。
合格後は、同協会認定のBBQ初級インストラクターとなり、熟練者向けの中級、上級検定を受験したり、インストラクター向けの催しに参加したりすることができる。
この日は、会場の同市東阿知和町の新美利一鉄工所で県内外の30人が受験。下城会長は、日本ではBBQでも“ガラパゴス化”が進み、パーティー文化ではなくただの屋外での食事と化していることなど、BBQを取り巻く現状を紹介した。
座学の後は、屋外で実技演習。BBQをする上で重要な炭の特徴に触れながら、具材に応じた炭の並べ方といった下準備の方法を説明した。
ステーキ作りでは、下城会長らが分厚い牛肉を使った本格ステーキの調理を披露した。強火で表面を焼き上げ、中火以下で火を通してから軽く燻ぶしたステーキは、食欲を刺激する香りで受験者を魅了。ほかにじっくりと焼き上げたみずみずしい鶏肉や金串に刺したソーセージ、彩り鮮やかな野菜などの試食の時間も設けられ、BBQの魅力を体感した。
最後は筆記試験があり、受験者は座学と実技演習で学んだ知識を思い起こしながら、ペンを走らせた。(大山智也)