東海愛知新聞バックナンバー

 1月24日【日】

新東名の救助に備え

岡崎市消防本部 開通前のICで訓練

岡崎市消防本部が23日、開通まで1カ月を切った新東名高速道路の岡崎東インターチェンジ(IC、同市樫山町)料金所で、災害に伴う乗用車の接触事故を想定した救助訓練を行った。消防庁が同市消防本部に配備している全地形対応の消防車両「レッドサラマンダー」も出動し、職員は緊迫感ただよう訓練に臨んだ。

消防本部と地元の額田出張所に勤務する職員36人が参加。消防車両はレッドサラマンダーのほか、指揮指令車、消火車、救助工作車、救急車の5台が投入された。

訓練は地震の発生に伴い、IC料金所で乗用車2台が接触、それぞれのドライバーと助手席の同乗者が車内に取り残されたという想定。119番通報で駆け付けた職員は1台のドライバーを救出。レッドサラマンダーが装備しているウインチで、衝突した車からもう1台を引き離した後、職員が車体を油圧カッターで切断し、同乗者に見立てた助手席のダミー人形を担架で搬送した。

初動から約20分で終えた訓練に対して、原田幸夫消防長は「特異性を持つ高速道路上の災害救助活動に備えるべき訓練が実施できた」と講評した。(今井亮)