東海愛知新聞バックナンバー

 12月26日【土】

一足早い春の訪れ

岡崎市内で梅と桜が開花

岡崎市内の2カ所で早咲きの梅と桜が開花した。例年は1〜2月に咲くが、暖冬の影響もあってか、待ち切れず年内にお目見えした形となった。一足早い「春の訪れ」に関係者らは喜びと驚きを隠せずにいる。(今井亮、横田沙貴)

岡崎市中町の岡崎天満宮で、例年は1月中旬に咲く梅の花が暖冬の影響で開花した。25日に見つけた伊奈徹宮司は「縁起が良く、初詣で喜んでもらえます」と話している。

境内にある梅の木300本のうち、南西と南にある3本が、直径1センチの白い花をそれぞれ10輪程度咲かせた。

岡崎市才栗町で、早咲きの桜として知られる「河津桜」が咲いている。早過ぎる春の訪れに地域住民らは驚いている。

河津桜は、同町在住の河澄亨さん(72)が15年ほど前に「地域に桜トンネルを作りたい」と静岡県伊東市で河津桜を購入し、地域住民と協力して植樹したもの。現在は有志の女性5人ほどが管理や周辺の整備を行っている。

河澄さんによると、14日ごろ、花が2、3輪咲いているのを確認。そこから10日ほどで開花が進んだ。約40本のうち5本ほどがピンク色の花をたくさん咲かせている。

本来の見頃は2月上旬以降。1カ月以上早い開花に河澄さんは「花を見つけた時にはびっくりした。暖冬が原因か」と話している。