東海愛知新聞バックナンバー

 12月9日【水】
県立岩津高校 選挙出前トーク

「必ず投票します」

選挙権年齢引き下げで意識改革

間もなく有権者となる生徒らに、選挙の重要性を学んでもらうことを目的とした県選挙管理委員会による「選挙出前トーク」が8日、県立岩津高校で行われた。公職選挙法の一部改正により選挙権年齢が従来の20歳以上から18歳以上に引き下げられたことで、来年夏の参院選から有権者として票を投じることになる3年生198人が参加した。(大山智也)

県選挙管理委員のほか、岡崎市選挙管理委員、明るい選挙推進サポーターの大学生らが来校。県選挙管理委員が選挙制度の概要を説明し、国政選挙をはじめとした各種選挙の仕組み、選挙権の意味やこれまでの歴史などを紹介した。

続いて、実際に選挙で利用されている記載台や投票箱を用意するなどして投票所の様子を再現し、模擬投票が行われた。2人のサポーターが候補者となって生徒らの前で演説を行い、医療費の負担軽減、子育て支援、観光振興といったそれぞれの公約を説明。生徒らは候補者の話を聞きながら、どちらに投票するか考えた。

両者の演説が終わると、生徒らは投票者、投票管理者、投票立会人、受付に分かれて模擬投票を体験。投票者は受付で投票表紙を受け取り、記載台で候補者の名前を書き込んでから投票箱に投じた。

最後は開票作業の実演と当選者の発表があり、生徒らは自らの投じた1票がどのような結果につながるかを実感した。

模擬投票に参加した吉田雪乃さんは「選挙といえば若い人には縁遠いものだと思っていましたが、きょうの模擬投票を通して決して無関係ではないことが分かりました。来年の参院選では、自分の意見を伝えるために必ず投票します」と話した。