岡崎市の中心市街地で営む商店主らが出資する「まちづくり岡崎」が12月から、スタンプラリー形式の店舗紹介制度「商店紹介カード」の運用実験を始めた。来年2月までの約3カ月間、実験に参加している店舗が来店客に対して他の参加店舗を紹介。商店主間の連携を強めながら、顧客を共有するのが狙いだ。(今井亮)
店舗は、来店した客にスタンプラリーカードを配布。客が紹介された4店舗を訪れ、各商店の業種を表したオリジナルスタンプを集めていく仕組み。スタンプを全て集めた人の中から3月をめどに抽選し、当選した41人に各店舗が独自に企画した1,000〜2,000円分相当のサービスを受けることができる招待状が届く。
実験に参加しているのは「物販」「サービス」「ファッション」「グルメ」の4分野に分けられた41店舗。スタンプラリーで押してもらえるスタンプは、「ファッション・物販」と「グルメ・サービス」が指定されており、残る2つは「フリー」(自由押印)になっている。
実験に参加しているアメリカンカジュアルファッションショップを経営する男性は「店舗の存在やブランドの取り扱いを知らなかった異業種の顧客が来店し、新たなファンになっていただくきっかけになれば」と期待を込めていた。
この実験は、同市から委託を受けたまちづくり岡崎が、3年前から進めている中心市街地活性化を担う人材育成事業(リーダー育成事業)の一環。