世間が慌ただしくなり、犯罪が増える年末に備えて1日、振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺や侵入盗などの被害防止を重点項目とした「年末の安全なまちづくり県民運動」(20日まで)が県内で一斉に始まった。岡崎署管内(岡崎市、幸田町)でも同日、同署が管内の金融機関職員を1日警察官に委嘱し、特殊詐欺防止キャンペーンを展開した。
1日警察官に任命されたのは、三菱東京UFJ銀行岡崎支店の加藤ふたばさん、岡崎信用金庫本店の野村眞奈美さん、あいち三河農業協同組合井内支店の村田菜摘さんの3人。同署で委嘱式が行われ、3人は山内和久署長から委嘱状を受け取ると、各支店を巡って来店客に特殊詐欺への注意を呼び掛けた。
同市戸崎町のイオンモール岡崎では、3人と署員のほかに岡崎額田防犯団体連絡協議会の会員らも加わり、買い物客に啓発品を配布して防犯啓発と運動の周知に努めた。
今年はより多くの人に運動に関心を持ってもらおうと、クリスマスコンサートも初開催。管内の青色パトロールカーから流れる防犯メロディー「ホタル」を作曲した同署生活安全課の黒河雄一郎さんとピアニストの岸田絵美さんが出演し、ホタルのほかクリスマスソングメドレーなど3曲をトロンボーンとピアノで演奏。買い物客の注目を集めた。
同署管内での特殊詐欺被害発生件数は、11月末現在で32件(前年同期比3件増)で被害額は約4,200万円。(大山智也)
期間中の管内の主な関連行事は次の通り。