岡崎市北部の観光施設「奥殿陣屋」の日本庭園「蓬莱の庭」が、紅葉の見頃を迎えた。寒暖差の少なさから、木々を移り変わるように赤く染まり、“秋の駆け抜け”をかもしだしている。敷地内の食事処「金鳳亭」では要望の多かったいす席が初めて設けられ、紅葉を望みながら冬季限定メニューが味わえる趣向が凝らされている。(今井亮)
紅葉は11月初旬からイロハモミジなどが色づき始めた。見頃は12月上旬まで続く見込み。庭園内の散策路は午前9時30分から午後4時30分まで開放されている。
金鳳亭に設けられたいす席は6人掛けの2セット。客席の配置の都合でこれまで導入に踏み切れずにいたが、施設側が来場者を対象に実施しているアンケートでは高齢者を中心に望む声が常に絶えなかったという。反響を見て増席を検討し、従来の畳席と併設する。
メニューでは、12月1日に「ぼたん鍋」と「五目釜めし」が登場する。ぼたん鍋は、臭みがなくイノシシより歯ごたえが柔らかな「猪豚」を使用。あわ、黒米、大豆、玄米、赤米などの十六穀米、煮物、吸い物などが付いて1,200円。1日先着10食限定で提供する。提供期間は来年1月末まで。
一方、五目釜めしは地鶏の「岡崎おうはん」を使った釜めし、前菜、吸い物などが付く。価格は1,000円で、提供期間は来年2月下旬まで。