東海愛知新聞バックナンバー

 11月1日【日】

八丁味噌を身近に

岡崎のまるやとカクキュー
「きらりまつり」にぎわう

岡崎市内の八丁味噌の二大老舗蔵元「まるや」と「カクキュー」で31日、岡崎城から西に八丁(約808メートル)の距離に位置することに由来する八丁味噌に親しんでもらうイベント「きらりまつり」が開かれた。来場者は、岡崎城で生まれた徳川家康が築いた江戸時代から伝わる味噌蔵を巡ったり、八丁味噌を使った料理を楽しんだりした。

八帖往還通りを挟んで構える両社が味噌蔵を開放。両社の裏手を通る「味噌蔵通り」を含めて八丁味噌にまつわる5問のクイズに答えていくクイズラリーを実施したほか、原料となる大豆を20秒間に箸で運んだ数を競うゲームもあった。

まるやでは、浅井信太郎社長が来場者に味噌蔵を案内。八丁味噌の由来や大豆の選別、大豆蒸し、麹掛け、石積みなどの工程を説明し、「昔からあるものを昔通りに受け継ぎ、職人が熱意を持ってもらえるような環境を作りたい」と語った。

カクキューでは、味噌蔵を終日開放。力士が監修し、盛り付けるちゃんこ鍋やパン、みたらし団子など、八丁味噌を使った応用料理が販売され、来場者の人気を集めた。このほか、ステージイベントとしてオーケストラやバンド演奏もあり、味噌蔵のにぎわいを演出した。(今井亮)