岡崎市が今年度から進めている「乙川リバーフロント地区整備推進事業」で、完了後の活用ビジョンと整備状況に関する説明会が1日、同市久後崎町の東邦ガス三河支社で開かれた。岡崎商工会議所情報文化部会の例会で、出席した会員事業所の代表者約30人が、計画を担当する同市乙川リバーフロント推進課の香村尚将企画調整班長と岡崎活性化本部の白井宏幸事務局長の説明に耳を傾けた。(今井亮)
香村班長は、市の中心部を流れる乙川を中心とした約138ヘクタールの整備エリアで進められる河川活用やハード面の整備について説明。「ものづくり」から「観光産業」にシフトすることで、人口増などを狙うコンセプトを示した。ハード面では11月に着工する人道橋をはじめ、プロムナードや河川敷の遊歩道、徳川四天王の石像制作などに、名鉄東岡崎駅の周辺整備を含めるとした。
白井事務局長は民間によるまちづくりの観点から、「観光産業都市」として発信していくために必要な独自の魅力の重要性を強調した。また「行政頼みのまちづくりでは今後立ち行かなくなる。民間やNPOなどの担い手を育成しなければ、いずれは他都市との(吸収)合併を招いてしまう」との見解を述べ、「観光は『遊び』。楽しめるアイデアや参画を」と出席者に呼び掛けた。