名豊道路国道23号岡崎バイパス(BP)の藤井インターチェンジ(IC、安城市)〜西尾東IC(西尾市)間4キロの4車線化に向けて30日午後11時に、通行車線の切り替えと道路拡幅工事が始まる。名古屋市に向かう下り方面の西尾東ICから国土交通省のパトロールカーが新設車線へ誘導し、本線の通行止めを行わず順次切り替えていく。今年度中の4車線化を目指す。(横田沙貴)
名豊道路は名古屋市から豊橋市までの8市1町を通る総延長約73キロ。岡崎BPは安城西尾IC(安城市)〜幸田芦谷IC(幸田町)間の15キロで、平成18年度に暫定2車線で全線開通。24年度に安城西尾IC〜藤井IC間1.5キロを4車線化した。
名豊道路全体では蒲郡BPの蒲郡IC(蒲郡市)〜豊川為当IC(豊川市)間9.1キロを残し開通している。全線開通時期は未定。
4車線化工事を前に24日、西尾市の榊原康正市長と安城市の神谷学市長、各市の関係者約20人が4車線化区間を視察した。両市長らは初めに西尾市小島町の道の駅「にしお岡ノ山」で、名四国道事務所の横山幸泰所長から工事の進捗状況について説明を受けた後、車で4車線化区間を視察した。
横山所長は、4車線化により(1) 渋滞が緩和され移動時間が短縮 (2) 工業製品、農作物の出荷量増加 (3) 観光客の増加―などを予測。榊原市長は「4車線化で物流センターなどが増えた。地域にとっても大きな動脈となっている」、神谷市長は「市内の交通が円滑になった。現在は和泉IC付近に新たな工業団地の造成を考えている」と話し、名豊道路の早期の全線開通と4車線化を要望した。