東海愛知新聞バックナンバー

 8月12日【水】
新堀町強盗殺人からあすで2年

岡崎署特捜本部 情報提供に協力を

有力な手掛かりなし 事件の風化を防止へ

岡崎市新堀町の会社役員大岡幸正さん=当時(61)=が自宅で殺害されていたのが見つかった強盗殺人事件からあす13日で丸2年。約1年前に犯人が犯行当時履いていたとされるサンダルの情報が公開されてからも犯人逮捕につながる有力な手掛かりがないことを受け、岡崎署特別捜査本部は11日、JR岡崎、西岡崎両駅で駅利用者に情報提供を呼び掛けた。(大山智也)

同署、県警捜査一課から計28人が参加。「岡崎署です。犯人逮捕にご協力をお願いします」と声を張り上げながら、事件の概要や犯人のサンダルの写真などを記したチラシ2200枚を配って回った。

事件発生後から11日までに、計59件の情報が特捜本部に寄せられたが、犯人逮捕につながる有力な手掛かりは見つかっていない。さらに今年2月を最後に情報提供が途切れており、時間の経過による情報の風化が懸念されている。

山内和久署長は「事件発生から間もなく2年の節目を迎える。『もう誰かが話しているだろう』『警察は知っているだろう』と思わず、ささいなことでもいいので情報提供を」と協力を呼び掛けている。

「不審な人や車両を見掛けた」「事件の前後にこんな怪しいことがあった」など、事件に関する情報提供は特捜本部(0120―110―272)へ。

新堀町強盗殺人事件
平成25年8月13日に、岡崎市新堀町の自宅2階の寝室で大岡さんが血を流して倒れているのを、長女が発見した。大岡さんの胸には刃物のようなものによる複数の刺し傷があり、現金数万円などがなくなっていたことから、強盗殺人の可能性が高いとみて特捜本部が設置された。延べ1万9000人以上の捜査員が動員されたが、犯人逮捕には至っていない。
郵便受けなどの状況から、犯行時刻は11日夜から翌12日未明にかけてと推測されている。