8月19日に完成する岡崎市東部学校給食センターからの給食配給に切り替わる同市夏山、宮崎、形埜、下山の4小学校と額田中学校で16日、学校で給食を調理する「単独調理校」としては最後の献立が配膳された。
夏山小では、最後に希望する献立を児童にアンケート。この日は希望が多かったビビンバ、肉だんごのインド煮、チキンナゲット、イワシの梅煮、お好み焼きなど11種類の献立が食堂に並び、バイキング形式で全校児童30人と保護者約20人が堪能した。
調理員は、5年前から同校で給食を作り続けてきた島田春代さん(59)と、今年4月に赴任してきた加藤るり子さん(46)。給食の時間はいつも児童と同じテーブルを囲んできた。
島田さんは「目の前で、児童がおいしそうに食べる顔、苦手なものを我慢して食べる顔、さまざまな表情を見ることができなくなるのは寂しいです」。加藤さんは「安全、衛生面に気をつけて毎日精一杯作ってきました」と振り返った。
6年の青山咲来さんは「(最後の献立は)おいしかった。その場で作ってくれる給食は温かいし、学校で作られなくなるのは寂しい」と話していた。
東部学校給食センターの配給が始まるのは9月3日。島田さんは同センターに異動し、加藤さんは配膳員として同校に残る。(今井亮)