東海愛知新聞バックナンバー

 5月21日【木】

観光客を呼び込め

岡崎商業高 楽天IT学校“トラベル”始動
今年は「宿泊プラン」

県立岡崎商業高校で20日、電子商取引を実践して学ぶ授業「楽天IT学校トラベル」が始まった。県内で初めて「楽天IT学校」に選ばれた同高は昨年、インターネット・ショッピングサイト「楽天市場」の“出店企業”となり、通信販売を企画段階から体験。今年度は宿泊、航空、ツアーが予約できる総合旅行予約サイト「楽天トラベル」に実践の場を変え、JR岡崎駅から徒歩2分のビジネスホテル「MyHotel Okazaki」の宿泊プランを考案していく。(今井亮)

情報処理科の3年生30人が、徳川家康公顕彰400年に合わせ、岡崎市に人を呼び込む「観光」をテーマに挑戦する。初回授業のこの日は、講師を務める「楽天」社員の松下裕美さんが、インターネット販売やネットショップ運営の基礎、販売していく商品価値の効果的な伝え方などを説明。1本1万3,000円で販売されているハンガーを紹介し、生徒らは「どうすれば売れるのか」をディスカッションし、グループごとに考えたセールスポイントを発表した。

生徒がプランを考案するホテルは、駅に近く、宿泊客の8割はビジネスマン。「忙しい中でも、滞在時は我が家のようにくつろいでもらいたい」と、シングルルームにダブルベッドを備え、岡崎産の卵や八丁味噌を使った朝食を提供している。

宿泊プランを担当するマネジャーの三浦悠さんは「岡崎の魅力にあふれ、歴史を感じるプランを期待しています」と話していた。

生徒は全7回の授業を通じてマーケティングを学んだり、ホテルを訪問したりした後、秋から冬にかけて宿泊プランを完成させる。