東海愛知新聞バックナンバー

 3月17日【火】

おかざき駅前ゼミ

JR岡崎駅周辺 25の事業所・商店が参加

出会いの駅おかざき推進協議会(志賀為宏会長)、岡崎えきまえ発展会(新美明彦会長)などが主催する「第4回おかざき駅前ゼミ」が、JR岡崎駅周辺の商店で開催されている。岡崎市羽根町の「岩瀬食品」でこのほど開かれた講座では、参加者13人が藤川地区のムラサキ麦を使った「むらさき麦うどん」の製造過程を見学した。(横田沙貴)

岩瀬食品は、麺類を提供する飲食店「麺の蔵いわ瀬」の裏手に製麺工場があり、藤川まちづくり協議会から毎月ムラサキ麦粉を仕入れて、うどんを作っている。また抹茶を練りこんだそばなど、さまざまな種類の麺類も製造している。

岩瀬定徳社長(64)は、原材料のムラサキ麦粉や、県内産の小麦「きぬあかり」などを紹介。「作る麺の種類によって複数の原料を使い分けています」と説明した。

その後、参加者の目の前でむらさき麦うどんを作った。専用の機械でうどんの生地を練り、一定の厚さに延ばしてロール状に巻き取り、麺の太さと長さに合わせてカット。参加者は、麦を粉にする製法を質問し、「麺は、こうやって作るのか」と感嘆の声を上げた。

また岩瀬社長は、参加者全員にむらさき麦うどんの鍋焼きうどんをプレゼント。「普段のうどんと食べ比べてみてください」と締めくくった。

同市竜泉寺町から参加した40代の女性は「お店には来たことがあったけれど、工場に入ったのは初めて。麺が作られる様子も見たので、鍋焼きうどんを食べるのがより楽しみになりました」と笑顔だった。

来月14日まで35講座

駅前ゼミは、JR岡崎駅周辺のまちや商店について知ってもらおうと4年前から開催。今年は4月14日までに、過去最多となる25の事業所・商店で、アクセサリー作りや太極拳、テニス、フラワーアレンジなど35講座が予定されている。

一部の講座は材料費やテキスト代などが必要になる。申し込みは各店舗で受け付けており、定員になり次第締め切る。開催店舗の案内や問い合わせは出会いの駅おかざき推進協議会事務局(53―6190)へ。