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 2月4日【水】

工夫凝らし規模拡大

岡崎で新火葬場の起工式

岡崎市才栗町で3日、老朽化に伴い新しく建設される市斎場(火葬場)の起工式が行われた。高齢化社会が進む中で増加が予想される火葬。さまざまな工夫を凝らした新施設は来年6月1日にオープンする。(竹内雅紀)

現在の火葬場は昭和51(1976)年6月に稼働。約40年が経過し、建て替えが必要とされていた。新火葬場は民間の資金と技術力を生かしたPFI事業で建設、運営される。市は昨年3月に奥村組を中心とする8社による岡崎メモリアルパートナーズと契約。設計は日総建、施工は奥村・中根建設共同企業体が担当する。

新施設は既存施設の東隣に建設される。鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積は約5000平方メートル。火葬炉は現在よりも3基増の14基。動物炉は1基のまま。待合室は倍増の12室になる。平成43年5月までの運営・維持管理を含めた総事業費は約59億円。

起工式では内田康宏市長や岡崎メモリアルパートナーズの岩倉正明社長、地元総代ら約60人が出席。厳かに神事が行われ、新施設建設の安全を祈願した。内田市長は「将来の需要に対応し、しめやかに故人と最後のお別れをする場であることや、効率的な運営、環境に優しく、災害時にも対応可能な施設となるよう基本方針を策定した。利用者が満足できる施設になれば」とあいさつした。

新施設は既存施設と場所が重複するところもあり、今年1月から既存待合棟の解体が始まった。施設完成後の28年6月以降に既存火葬場の解体や駐車場整備が行われる予定。

市保健総務課によると、同所での年間火葬者は3000人弱。動物もほぼ同じ数という。