岡崎市本宿町、栗木宏美さん(56)の詩集「立ち上がれ」(B5判、103ページ)が、名古屋の風媒社から出版された。5年前、転倒して脊髄を損傷。手術を受けたあと書いた約150編の中から、28編を載せた。
栗木さんにとって3冊目の詩集。本の題になった「立ち上がれ」という詩には、「立ち上がれ 我が心よ/あふれ出る涙は/その手で拭い去れ」「指し示せ 己の進むべき道を/その足で」と病と闘いながら自らを励ます言葉が並ぶ。
「ベッドの上で書いた、自分自身に向けた言葉。書くことで救われました」と話す。
1,300円(税別)で市内の書店で販売している。
栗木さんは脳性小児まひで軽い四肢障害と言語障害がある。8年前から、重度障害者に医療的ケアのできる施設の建設を目指すNPO法人蕗の薹の理事長を務めている。