県立岡崎北高校吹奏楽部が、来年夏の第39回高等学校総合文化祭(全国高総文祭)吹奏楽部門に県代表として出場する。顧問の村田浩明教諭(51)は「私が指導してきたこの11年間では、大編成での全国大会は初めて。音の響きなどの課題にも取り組みたい」と話す。(大津一夫)
全国高総文祭は文化部のインターハイといわれる。代表を決める県高総文祭吹奏楽専門部の県大会(12月13日、瀬戸市)で特賞の1位に選ばれた。プッチーニの歌劇「トゥーランドット」メドレーと、部員が順番に詩を朗読する群読や、管楽器の伴奏に合わせて歌う合唱も披露。「音楽性が豊かで、音色もいい」と評価されたという。
部長で打楽器を担当する2年生の天白海見君は、「また演奏できる機会ができてうれしい。皆で言いたいことを話し合って部員同士の理解を深めるという、いい雰囲気になっています」と話す。
村田教諭は「耳と心を育てる」という目標を掲げ、「演奏以外でも友達と協力して部活動を楽しむという呼び掛けが実を結んできた」と強調した。
全国大会は7月31日と8月1日に滋賀県守山市の守山市民ホールで開かれ、北高吹奏楽部は両日のいずれか(日程は未定)に現在の1、2年生ら約60人が出演する。
今年は、7月22日に豊田市民文化会館で開かれた全日本吹奏楽コンクール西三河北地区大会で金賞(1位)。8月24日に浜松市で開かれた全日本吹奏楽コンクール東海大会A編成(大編成)で銀賞を受賞するなど活躍した。
1月21日には、名古屋・日本ガイシアリーナで行われる全国高等学校総合体育大会(インターハイ)のフィギュアスケート開会式で演奏を披露する。