東海愛知新聞バックナンバー

 12月15日【月】

重徳(維新)氏勝利

衆院選 自民・青山氏を抑える

■愛知12区 投票率前回下回る60.90%

第47回衆議院議員総選挙が14日、投開票された。3人が立候補した愛知12区(岡崎・西尾市、幸田町)は、維新の党前職の重徳和彦氏(43)が自民党前職の青山周平氏(37)、共産党新人の牧野次郎氏(56)を破って再選を果たした。前回比例復活の重徳氏は小選挙区では初勝利。青山氏は比例復活当選した。投票率は60.90%で、前回よりも2.95下がった。(衆院選取材班)

歴史的な転機 重徳氏

「地盤、看板、かばん」を持たず2年間、地道に積み上げてきた支持が「大河」となり、愛知

12区の保守地盤を飲みこんだ瞬間だった。岡崎市大西1の選挙事務所。開票状況を見守っていた支援者は午後11時35分ごろ、重徳氏の当選が確実視されると歓声を上げた。

「一人一人の一票に頼るしかない」。与党優勢の中、「庶民感覚の身近な政治家」の訴えは地域をきめ細かく回った実績に裏打ちされ、強固な地盤を突き破る力につながった。

声援を受けて現れた重徳氏は万歳を三唱。「力を頂いた皆さんのおかげ。手弁当の選挙戦で勝てたのは歴史的な転機。市民の勝利を与党に重く受け止めてもらい、増子化政策を進めたい」と誓った。