道の駅「藤川宿」はこのほど、開駅2周年を記念し、江戸後期の浮世絵師で東海道五十三次などで知られる歌川広重の作品を大判の幕に仕立てた「藤川宿・浮世絵幕」を、正面入り口横に掲示した。
幕は縦3メートル、横5メートル、雨風に強い防水のターポリン製。かつての宿場町の出入り口に当たる東棒鼻(現在の市場町)で、幕府の役人らが朝廷へ馬を献上するため宿場に入る様子が描かれた浮世絵をプリントした。6日の開駅2周年記念イベントでお披露目。当面は年明けまで掲示を続けるという。
職員は「東棒鼻は宿場町の顔に当たり、多くの人の往来があった場所。今は宿場町の再現工事も進んでおり、浮世絵に描かれている立て看板や石垣を見ることもできます。当時の藤川の様子がわかる浮世絵幕を見て歴史に思いをはせながら、記念撮影したり、実際に宿場町を巡ったりして楽しんでもらえれば」と話している。