岡崎市鴨田町の大樹寺(堀田岳成貫主)で21日、「徳川家康公霊夢像」の地鎮式が行われた。来年の家康公400年祭を記念して、岡崎の経済界を中心に「徳川家康公霊夢像建立の会」が組織され、協賛金を募集した。来年3月に同寺境内に完成し、4月5日に除幕式が開かれる。
3代将軍・家光が夢枕に立った祖父の家康を、当時の絵師・狩野探幽らに描かせたのが霊夢像。家光は祖父の家康を尊び、あがめていたといわれる。コ川記念財団(東京)が13点を所蔵しており、このうちの一部を参考に像を造る。
高さは台座を含め3.0メートル、奥行き2.0メートル。製作は岡崎石製品協同組合連合会に依頼した。
地鎮式には関係者25人が出席。同会の代表世話人で岡崎商工会議所会頭の古澤武雄さんは「来年の家康公400年祭を機に、観光の一助にと計画しました。岡崎産のみかげ石を使った像です。多くの皆さんの賛同をいただき、感謝しています」とあいさつ。堀田貫主らが読経するなか、完成までの無事を祈って出席者が焼香した。(大津一夫)