岡崎市出身の立教大2年加藤佑典さん(20)がこのほど、名古屋市で開かれた第8回全日本津軽三味線競技会の個人最上級部門「一般の部Aクラス」で初優勝を果たした。
同クラスには、津軽三味線の本場青森県で行われた大会の優勝者や現役のプロ奏者など23人が出場。加藤さんは得意の「津軽じょんから節」を披露して、観客を魅了した。大会は毎年名古屋市内で開かれているが、愛知県出身者の優勝は加藤さんが初めてという。
全国規模の大会の優勝は今回で10回目。昨年は準優勝で悔しい思いをしていただけに喜びもひとしお。「会場の声援に後押しされ、気持ちよく演奏できた。愛知県生まれの僕が弾く津軽三味線を評価してくれたことがうれしい。これを励みに精進し、本場青森での大会で日本一を目指したい」とコメントしている。
父・健一郎さんによると、佑典さんは小学3年で津軽三味線を始め、各地の全国コンクールで学生タイトルを総なめにしてきた。現在は拠点を東京に移し、浅草の民謡酒場で唄や三味線を披露している。(竹内雅紀)