周囲の景観に配慮した建築物や景観まちづくり活動を表彰する「第1回おかざき景観賞」が26日、発表された。創出景観部門には建築物2件、景観まちづくり活動部門には3件の計5件が選ばれた。6月21日の景観シンポジウム(岡崎市図書館交流プラザ)で表彰式がある。(竹内雅紀)
それぞれの講評は次の通り。
- 岡保育園
- 緩勾配の屋根がかかる園舎は周囲に圧迫感を与えず、伸びやか。静かな基調でありながら、しっかりとした存在感の空間は周囲の小高い丘や田畑と調和している。
- 正長刃物店
- 1階は白基調の壁と柱、2階は刃物の質感をイメージさせる黒の鋼板で2層構造の一体感あるデザインとなっている。新しい地域景観形成のモデルになる。
- 北山湿地保護活動
- 定期的な活動で湿地固有の美しい草花や希少な動植物の姿を見ることができる。「北山だより」の発行や、盗掘・違法捕獲の監視活動などの多岐にわたる活動を次世代につなげてほしい。
- 鳥川ホタルの里
- ゲンジボタルの保護・保全活動を通じて、大人から子どもまでがつながり、景観をつくり出している。活動を機に見た目の風景だけでなく、五感を目覚めさす場所の増加に期待す
- 松應寺横丁にぎわいプロジェクト
- 景観をにぎわいの創出も含めて考えており、大人から子どもまで、さらに現代美術展会場として発信するなど広いつながりをつくり出している。建物の老朽化対策も推進力として取り組むことに期待している。