岡崎署交通課は、お年寄りを事故から守るための試みとして、県内初となる「ご長寿安全安心マップコンテスト」を企画、参加する老人クラブを募集している。同署管内(岡崎市、幸田町)の交通事故死者は18日現在、6人でこのうち65歳以上は4人。(横田沙貴)
各老人クラブ会員が、自宅の周りを中心に危険な場所を抽出。昨年1年間に人身事故が発生した場所を学区別に記載した地図に、事故に遭わないための対策、独自の標語などを書き込んで、6月30日までに提出する。地図は同署が用意し、審査のうえ優秀作に署長賞と副賞を贈る。参加賞もある。応募作を元に同課が地図を作り各地域の老人クラブや町内会などに配る。
昨年1月からこれまでに亡くなったお年寄りは、全員自宅から500メートル以内で事故に遭った。このことから、地域に即した危険情報の収集が必要だと、同課の久松陽警部補(56)がコンテストを考案。19日までに12団体が参加している。
久松警部補は「地域の危険な場所は、その地域に住んでいる皆さんが一番知っている。皆さんが能動的に動いて地域の危険を知り、その情報を町内で共有してもらうことがコンテストの目的。ぜひ趣向を凝らした地図を作ってほしい」と呼び掛けている。
同課は参加クラブの代表者に地図やシールなどを配る。問い合わせは同署(58―0110)へ。