科学技術分野で優れた功績のあった人を文部科学大臣が表彰する創意工夫功労者賞に岡崎市内から15人が選ばれた。このうち6人が選ばれた同市鴨田町の自動車部品製造業フレックスキャンパス(小島洋一郎社長)の受賞者が市役所を訪れ、内田康宏市長に報告した。同社の社員が受賞するのは6年連続。(竹内雅紀)
同社では7、8年前にサークル活動を立ち上げ、業務改善に取り組んできた。現在では、1人の従業員が1カ月に数件の工夫を行い、生産効率や生産量の向上、無駄の削減などを追求している。
今回の6人を含む歴代受賞者30人のうち半数以上が女性。パートタイムで働く主婦などは生活の知恵を生かして、作業効率が上がる方法を考案し、実践してきた。重い物を運ぶために使う台車の扉の開閉が容易に行えるよう遠隔レバーを取り付けたり、部品集荷時に取り違えがないよう必要な部品が入っている箱の蓋(ふた)だけが開くシステムを構築したりした。
担当者は「受賞は励みになる。対象者全員(約80人)が受賞できるようこれからも工夫を重ねていきたい」と話している。
市内ではこのほか、アイシン・エィ・ダブリュから7人、豊田鉄工、豊生ブレーキ工業から1人ずつ受賞した。