東海愛知新聞バックナンバー

 4月20日【日】
遊んで魅力にふれる 岡崎石工団地

きょうまで「団吉くんまつり」

岡崎市上佐々木町の石工団地で19日、石の掘り出し市「第17回団吉くんまつり」が始まった。伝統産業の石製品に触れてもらおうと岡崎石工団地協同組合が企画。特別価格で販売したり、体験コーナーを設けたりしている。きょう20日まで。(竹内雅紀)

■組合創設50周年

今年は組合創設50周年を記念して、来年春開通予定の新東名高速道路岡崎サービスエリア(仮称)に設置される石のテーブルに飾る彫刻の製作が行われた。応募した小学生に対して、ベテラン職人が道具の使い方を丁寧に指導した。参加した矢作南小学校6年の神谷郁登君(11)と弟で3年生の健登君(8)は魚とモグラをモチーフにして製作に取り組んだ。郁登君は「石を彫ることはいい体験になりました。(のみ)(つち)の使い方は難しかったです」、健登君は「面白そうだったから応募しました。楽しいです」と笑顔で答えていた。

このほか各事業所は50周年にちなんだ価格設定や1、2割引での製品提供をしている。組合事務所前の受付にはマスコットキャラクター「石丸団吉くん」の顔がデザインされたダルマを設置した。

玉転がしやパターゴルフ、パズル、サイコロなど石を使った6種類のゲーム「石リンピック」や約2トンの巨石曳き、団地内から石の作品を探し出す「探しリンピック」などは子どもたちが楽しんだ。また、定番となった職人の技を見学するツアーや餅投げ、団吉くんのお面作りなどが人気だった。

事務所前のパフォーマンス会場では、キッズダンスに合わせて団吉くんの着ぐるみが登場。子どもたちの動きを参考にしながら急造の踊りを披露していた。

吉田秀徳実行委員長は「天気に恵まれて良かった。多くの人に石の魅力に触れてもらい、石工団地を知ってもらいたい」と来場を呼び掛けていた。

午前9時〜午後5時。雨天決行。きょう20日は団吉ベンチ重量当ての正解発表や、重さ2トンの岡崎産吉祥石を割る「石割り」などが予定されている。

問い合わせは、実行員会事務局(31―3823)へ。組合の50周年記念式典は6月に行う予定という。