岡崎市内にある3つの中日新聞専売店がこのほど、地域の防犯意識向上を目的に、岡崎警察署と協力して最新の防犯情報を発信するチラシ「+(プラス)」を作った。折り込みチラシを活用して最新の情報を発信することで事件・事故の抑止を狙う。(大山智也)
「新聞に載らない防犯情報」をコンセプトに、若杉新聞店(六ツ美北)成田新聞店(六ツ美)田中新聞店(羽根)の3店が協力して作る情報紙。毎月第3日曜日に、各地域で発生した事件・事故の内容や発生場所を詳細にまとめた「地域安全・交通事故情報」を発行する。岡崎署作成の「交番速報」も必要に応じて不定期に配布。いずれもB4判。折り込みチラシと合わせて今月から区域内の購読者に届けられている。
きっかけは、昨年に六ツ美地区で集中して発生したカーナビ盗難事件。販売店の従業員が被害に遭ったことを受け、若杉新聞店の若杉伸一郎店主(50)が近隣の岡崎署牧御堂交番に相談した。
若杉さんはその際、「地域で発生した事件や事故の情報が十分に伝わっていれば、抑止につながるのでは」と考え、防犯情報紙の作成を提案。成田新聞店の藤井幹晴店主(39)と田中新聞店の田中雅康店主(46)にも声を掛け、岡崎署生活安全課と交通課の協力のもと、チラシを発行している。
「身近な事件・事故の情報を地域に伝えることで、新聞の『プラスアルファ』になれたらと思い、チラシを作りました」と若杉さん。今後については「地域の一員として、事件や事故防止のために継続して情報を発信していきます」と話した。