岡崎市は18日、平成26年度の当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比5.5%増の1,122億6,000万円、特別会計は5.2%増の608億4,202万3,000円、企業会計は12.8%増の592億3,013万6,000円。総額は7.2%増の2,323億3,215万9,000円で過去2番目の規模となった。27年の家康公顕彰400年記念事業や28年の市制施行100周年を視野に入れ、観光分野を中心に力を入れた予算編成。内田康宏市長は「夢ある次の新しい岡崎を創る予算」と名付けた。(竹内雅紀)
一般会計は過去3番目の規模。歳入は軸となる市税収入が3.7%増の652億3,401万3,000円。景気回復が見込めることから市民税は個人が2.2%増、法人は25.4%増。自主財源比率は前年同様、7割を超えた。
地方消費税交付金は景気回復に伴う消費の増大や4月からの消費税率引き上げにより41.6%増。対象となる事業費の増加で、国庫支出金は12.2%、県支出金は16.9%、市債は6.3%伸びると見込んでいる。
一方で自動車取得税交付金は税率引き下げに伴い33.5%減。財源不足を補う繰入金は9.4%減だが、財政調整基金は前年度と同じ40億円を計上した。
歳出は、地域交流センター六ツ美分館(地域交流ゾーン)やセルビ跡地を図書館交流プラザ(りぶら)の新駐車場にするなどの完成物に加え、防犯灯のLED化や青色回転灯装備車のパトロール強化の安全面、高齢者肺炎球菌ワクチン接種や幼稚園就園奨励費補助の福祉面などを拡充した。
全中学校へのタブレット型情報端末導入には1,440万円、改修が決まった市民会館の整備には1億3,950万円、先日の提言書を基に調査・設計を行う乙川リバーフロント地区整備は1億8,780万円を盛り込んだ。
また、内田市長が昨年1年間で最も印象に残ったと断言している岡崎活性化本部への補助金は600万円増の2,600万円。実行委員会形式で行う夏まつりへの補助金も前年並みの2,500万円を見込む。4年目に突入するグレート家康公「葵」武将隊も前年並みの予算を計上した。