岡崎市久後崎町の会社員清水文夫さん（４７）と同市大和町の小規模作業所運営指導員の森民夫さん（７５）がこのほど、障害者自立更生等厚生労働大臣表彰を受けた。

自立更生者として表彰された知的障害者の清水さんは、高校卒業後の23年間、周囲と協調しながら職務に励んできた。2度の会社倒産にもめげずに新しい職場で懸命に勤務し、ほかの知的障害者の模範になっている点が評価された。

現在は、軍手を扱う会社に勤めている。「とてもうれしい。これからもしっかりと仕事をしたい」と受賞の感想を述べた。

更生援護功労者として表彰された身体障害者の森さんは、平成16年から才栗町にある作業所で知的障害者を中心に空き瓶の選別方法を指導している。

自身は22歳の時にプレス機で右手を挟み、親指以外の指を切断した。市身体障がい者福祉協会理事や、定年退職後の作業所指導員などの活動が評価された。「大臣賞はいまだに信じられない。今後も人のために力を尽くしたい」と笑顔で語った。

県内の自立更生者は3人、更生援護功労者は5人。（竹内雅紀）