世界糖尿病デー(11月14日)を前にした13日、岡崎市民病院で糖尿病予防イベントが開かれた。来場者は予防や治療に関する相談や運動療法を体験することで糖尿病に対する理解を深めた。(竹内雅紀)
相談コーナーでは、糖尿病によって発症する網膜症の解説や歯周病のケアについて眼科医師、歯科医師などが対応した。また、新薬や食事療法の紹介のほかに、血糖値測定もあった。
体験コーナーでは、足の病気を予防するために石けん泡に足を入れてきれいにするフットケアが初登場。足の洗浄とともにしばらくすると足が温まる効果に体験者は驚いていた。また、今や恒例となった運動療法の一環、ベンチプレス体験は男女問わずに挑戦。自分の筋肉に負荷をかけ、時には苦悶の表情を浮かべながらシャフト(棒)の上げ下げを繰り返し行っていた。
同院の渡邉峰守内分泌・糖尿病内科統括部長は「糖尿病は、すい臓から出るインスリンが不足するとなる病気。合併症も引き起こしやすい。適度な食事と運動を心掛け、すい臓にやさしい生活を送ってほしい」と話していた。
進行するまで自覚症状がない糖尿病の国内患者は890万人、予備軍を含めると約2210人。40歳以上では3人に1人が対象とされている。