岡崎市美川中学校で11日、国際理解・平和学習シンポジウム「アフガンの子どもたちに私たちができること」が開かれた。総合学習の一環で、生徒たちが世界平和について考えようと、同校生徒会が中心となって企画。NPO法人「セーブアフガンチルドレンの会」のサーベ・ファタナ代表らを講師に招き、話を聞いたり質問したりした。(大山智也)
アフガニスタンに住む戦争孤児などの支援活動を行っているファタナさんのほかに、アフガニスタン大使館のジェイソン・プラット広報官、現在立命館大学大学院に在籍しながら地雷廃絶を訴えている、岡崎市出身の柴田知佐さんが講師として参加した。
まず、体育館に集まった全校生徒514人の前で、3人がアフガニスタンのなりたちや言語・文化など、国の概要を説明。続けて、現地の子どもたちの生活の様子や、紛争の影響など、国の現状について紹介した。
講話の後、事前に生徒たちから募集した質問の中から、生徒会役員が「子どもたちは普段どのような生活を送っているのか」「学校では、どんな授業を受けているのか」などを質問。3人はスライドを写して現地の写真を見せながら、生徒たちの質問一つ一つに丁寧に答えた。
最後は、全校生徒が現地の言葉であるバシュトー語で“ありがとう”と講師の3人にお礼を言った。
3年生で生徒会長の萩原章太君は「きょうの話を聞いて、アフガニスタンの現状がよく分かりました。現地の子どもたちのため、私たちにできることを積極的にやっていきたいと思います」と話した。